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旅行について

山本 えみ

函館のハリストス正教会  旅行が好きである。知らない土地に行くということは、見慣れた普段の風景を離れ、違った空気を感じる事が出来るということ、旅行の楽しさは一言では言えないが、主にこういったところにあるのではないだろうか。
 そして、旅行は案外簡単に出来るものでもある。時間がない、お金がないなど旅行に行きにくい理由はあるのだろうが、ちょっとした移動でも、気持ち次第でそれは旅となる事が可能である。  自分の行動範囲から少し、でたところで歩いてみるだけでもいい。日常からほんの少し離れたところにいるだけでも、旅の持つ効果が表れる。
 旅は日常で起きる様々な疲れから、気分を回復させてくれる。知らない土地に行ってぼんやりと風景を眺めているだけでも、不思議と落ち着いてくるのはなぜだろう。
 インターネット等が普及し、情報の伝達速度に時間が掛からない現在において地域の差はあまり変わらないように思いがちだが、実際に行ってみると耳から入る言葉が違うだけで感じる空気の違いだけでも驚かされる。
 自分が見聞きできるもの、肌で感じることが出来るというのは映像や文字だけの情報とは全然違うものだと思い知らされる。
函館港をのぞむ  航空会社で22才未満が使えるスカイメイトやJRで期間限定で使える青春18きっぷ等なら国内を安く移動できる。目的地まで寄り道をしながら行くというのも、偶然による楽しさが見つかるかもしれない。
 しかし旅の楽しみは、計画を立てる段階から始まっている。ガイドブックなど眺めてここに行きたいあそこに行きたいとあれこれ考えるのも楽しい。考えたことと違って、期待はずれだとしても楽しむことが出来るのは、旅の魅力の一つなのだから。

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