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文学論IVA

〈作者〉をめぐる問題

「文学」に限らず表現されたものについて考える際に、〈作者〉について思考する誘惑からは逃れがたい。表現されたものにいわゆる「作家性」を読みとったりする他にも、〈作者〉の写真・インタビュー・エッセイ・日記から〈作者〉のイメージを形成することは誰もがしてしまうことであり、またそのイメージを実在の作家と同一視してしまうことが多い。このような〈作者〉の特権的な地位はどのように形成されたのか、またそのような位置はどのように現在も維持されているのか。著作権の問題とも関わらせつつ〈作者〉の表象について歴史的にまた現代の問題として考察する。


第1回 4月6日
 ガイダンス・近代における作者の地位

第2回 4月13日
 近代(産業資本主義社会)における作者について1
 プリント:中村興二・岸文和編『日本美術を学ぶ人のために』
第3回 4月20日
 近代(産業資本主義社会)における作者について2
 プリント:山田登世子『メディア都市パリ』
第4回 4月27日
 著作権と作者との関係
 

(5月4日 祝日のため休み)

第5回 5月11日
 作者と肖像写真
 プリント:紅野謙介『書物の近代』
第6回 5月18日
 小テスト第1回
 作者の肖像写真(続き)・作者の売り手としての自覚
 
第7回 5月25日
 小テスト第1回解説
 作者による自己演出
 
第8回 6月1日
 作者による自作解説
 プリント:志賀直哉「創作余談」・「城の崎にて」他
第9回 6月8日
 作者の伝記・評伝
 プリント:松浦寿輝『エッフェル塔試論』他
第10回 6月15日
 中間レポート作成の注意点
 作者の年譜
 プリント:島崎藤村年譜四種
第11回 6月22日
 中間レポート提出1
 作者のイメージについて
 
第12回 6月29日
 中間レポート返却1・中間レポート提出2
 〈作者の死〉について1
 プリント:ロラン・バルト「作者の死」
第13回 7月6日
 中間レポート返却2
 〈作者の死〉について2
 プリント:ロラン・バルト「作者の死」
第14回 7月13日
 テクストを読む
 プリント:宮沢賢治『春と修羅』「銀河鉄道の夜」
第15回 7月20日
 小テスト第2回
 期末レポートについて・まとめ


終了しました。

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