大学院

創作・批評研究2

現在、いわゆる〈文学〉に分類されない小説ジャンルの隆盛が話題になっている。それらは稚拙な表現や通俗的な物語のために、時に「小説ではない」と言われながらも、確かに多くの読者を獲得している。ただ、そういう通俗性を批判されつつ多くの読者を獲得する小説は突然現れたわけではなく、連綿と〈文学史〉の外に存在し続けていた。この講義では20世紀初頭の〈通俗小説〉を講読し〈文学〉/〈通俗〉の枠組みについて考察する。

第1回 9月17日
 ガイダンス・発表予定の決定
第2回 9月24日
 ピーター・ブルックス『メロドラマ的想像力』第一章
第3回 10月1日
 尾崎紅葉「金色夜叉」前編
第4回 10月8日
 尾崎紅葉「金色夜叉」中編
第5回 10月15日
 尾崎紅葉「金色夜叉」後編
第6回 10月22日
 尾崎紅葉「多情多恨」
第7回 10月29日
 徳富蘆花「不如帰」

(11月5日 創立記念日のため休み)
 
第8回 11月12日
 泉鏡花「婦系図」前篇
第9回 11月19日
 泉鏡花「婦系図」後篇
第10回 11月26日
 泉鏡花「春昼」「春昼後刻」
第11回 12月3日
 渡部直己「日本小説技術史」第五回(『新潮』2009年12月号)
第12回 12月10日
 伊藤左千夫「野菊の墓」
第13回 12月17日
 夏目漱石「草枕」

(1月14日 月曜日の授業)

第14回 1月21日
 夏目漱石「虞美人草」一〜十一
第15回 1月28日
 夏目漱石「虞美人草」十二〜十九


授業は終了しました

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