大学院

創作・批評研究I

日本近代の文学・芸術についての批評を取りあげて講読する。取りあげる批評は明治時代のものから現代のものにわたる。統一したテーマとして考えているのは二つ。一つはそれぞれの批評がどのような外部的な条件を持ち、どのような内部の論理を有しているかを考察すること。もう一つはそれぞれの批評が前提としている文学観・芸術観の変遷を追うこと。取り上げた批評を検証するために、批評の対象となっているテクストを読むということが必要になる場合もある。また講義の進行の中で、受講者の関心に基づいて講読する批評を選んでいくということも考えている。

前期

第1回 4月7日
 授業の進め方についてのガイダンス
第2回 4月14日
 坪内逍遙「小説神髄」1
第3回 4月21日
 坪内逍遙「小説神髄」2
第4回 4月28日
 坪内逍遙「小説神髄」3

(5月5日 祝日のため休み)

第5回 5月12日
 二葉亭四迷「小説総論」
第6回 5月19日
 二葉亭四迷「浮雲」・渡部直己「二種の官吏小説」
第7回 5月26日
 森鴎外「早稲田文学の没理想」1
第8回 6月2日
 森鴎外「早稲田文学の没理想」2
第9回 6月9日
 修士論文について
第10回 6月16日
 森鴎外初期三部作・渡部直己「日本小説技術史第二回」
第11回 6月23日
 修士論文についての発表
第12回 6月30日
 人生相渉論争1
第13回 7月7日
 人生相渉論争2
第14回 7月14日
 島崎藤村「春」

後期

第1回 9月22日
 田岡嶺雲「小説と社会の隠微・下流の細民と文士」
第2回 9月29日
 泉鏡花「夜行巡査」他
第3回 10月6日
 田岡嶺雲「一葉の「にごりえ」」・樋口一葉「にごりえ」

(10月13日 祝日のため休み)

第4回 10月20日
 樋口一葉「たけくらべ」
第5回 10月27日
 幸田露伴・斎藤緑雨・森鴎外「三人冗語」・樋口一葉「たけくらべ」

(11月3日 祝日のため休み)

第6回 11月10日
 修士論文について
第7回 11月17日
 渡部直己「日本小説技術史第三回」

(11月24日 祝日のため休み)
 
第8回 12月1日
 正岡子規「歌よみに与ふる書」
第9回 12月8日
 高山樗牛「美的生活を論ず」
第10回 12月15日
 田山花袋「露骨なる描写」
第11回 12月22日
 田山花袋「重右衛門の最後」
第12回 12月24日(水)
 まとめ1
第13回 1月19日
 まとめ2
第14回 1月21日(水)
 修士論文について

授業は終了しました

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