研究テーマ
現在文学について思考する際に、周辺諸メディアとの関連をふまえずにそれを行ったとしても決して十分なものにはならない。言語以外の表現を駆使する新しいメディア・ジャンルの登場は言語表現を基盤とする文学にも影響を与えてきたし、異なるメディア間での影響関係は今もなお更新され続けているからである。そこでこの講義ではメディアについて論じた基本文献を講読し、メディアの歴史・現状に関する基礎知識や思考方法を学ぶことを目指す。取り上げるのは、たとえばW・ベンヤミンの評論やM・マクルーハンやF・キットラー、また日本の吉見俊哉・佐藤卓己・木下直之・渡辺裕のメディア研究である。
前期
第1回 4月12日
講義の目的と進め方についての説明
第2回 4月19日
使用テクストについて1
第3回 4月26日
使用テクストについて2
(5月3日 祝日のため休み)
第4回 5月10日
佐藤卓己『八月十五日の神話』1 発表者:武井孝文
第5回 5月17日
佐藤卓己『八月十五日の神話』2 発表者:上村勇樹
第6回 5月23日
佐藤卓己『八月十五日の神話』3 発表者:李始暎
第7回 5月30日
佐藤卓己『八月十五日の神話』4 発表者:何俐瑩
第8回 6月7日
山田登世子『メディア都市パリ』 発表者:吉岡隆志
第9回 6月14日
前田愛『近代読者の成立』1 発表者:上村勇樹
第10回 6月21日
前田愛『近代読者の成立』2 発表者:武井孝文
第11回 6月28日
前田愛『近代読者の成立』3 発表者:吉岡隆志
第12回 7月5日
紅野謙介『書物の近代』1 発表者:橘信
第13回 7月12日
紅野謙介『書物の近代』2 発表者:上村勇樹
第14回 7月19日
紅野謙介『書物の近代』3 発表者:武井孝文
第15回 7月26日
紅野謙介『書物の近代』4 発表者:吉岡隆志
後期
第1回 9月20日
テキストのついての説明
第2回 9月27日
F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』1
発表者:武井孝文
第3回 10月4日
F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』2
発表者:吉岡隆志
第4回 10月11日
F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』3
発表者:上村勇樹
第5回 10月18日
F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』4
発表者:武井孝文
第6回 10月25日
F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』5
発表者:上村勇樹
(11月1日 大学祭のため休み)
第7回 11月8日
ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」1
発表者:吉岡隆志
第8回 11月15日
ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」2
発表者:武井孝文
第9回 11月22日
ヴァルター・ベンヤミン「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」1
発表者:上村勇樹
第10回 11月29日
ヴァルター・ベンヤミン「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」2
発表者:上村勇樹
第11回 12月6日
ヴァルター・ベンヤミン「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」3
発表者:武井孝文
第12回 12月13日
エイゼンシュテインの映画について
第13回 12月20日
エイゼンシュテイン『映画の弁証法』1
発表者:上村勇樹
第14回 1月17日
エイゼンシュテイン『映画の弁証法』2
発表者:吉岡隆志
第15回 1月24日
港千尋『第三の眼』
発表者:武井孝文
第16回 1月31日
まとめ
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