後期

 後期の授業をやって来て思ったのは、「小説と言うものの難しさを、改めて感じ取った」ということ。
 前期の「日本近代文学の起源」を終了させ、後期で取り扱う課題が小説である、と聞いた時に、少なからず自分の中に「驕り」が存在した事は、今となっては認めざるを得ません。
 結局それは、自分が「今まで如何に小説と向き合ってきたのか」「それだけの小説を読まずに過ごして来たか」という形となって、見事に跳ね返ってきたのですが。
 課題発表に関しても、「伝える事」はともかく、「纏め、読み解く事」を出来たとはお世辞にも言えず、芳しくない結果を残すことになってしまいました。
 本当に、自分の中に存在していた「小説への関り方」を、半年に渡って打ち崩してくれた講義だったと感じます。

 人を目の前にして「発表する」事、そして「応答する」事に関しても、同様。難しくもあり、しかし、言葉のやり取りには確たる面白さを感じていました。
 非常に身の在る半年間だったと、断言できます。

 拙筆ながら、以上を、後期を通した感想をさせていただきます。




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